緊急事態宣言の解除を受け、検診のご対応に関して
2020年5月29日 (金)
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先日、いよいよ緊急事態宣言が解除されることを受け、歯科検診、歯石除去などの処置の受け入れを再開いたしました。前回のブログの通り、新型コロナウィルス対策として来院された患者様につきましては手指のアルコール消毒、検温、書籍閲覧の休止等でご不便をおかけしておりました。恐縮でございますが、引き続き継続させていただきたく存じます。
また、しばらくの間、検診、歯石除去等の処置も原則として休止、先送り等のご対応をさせていただいておりました。しかし、当院は開院時からエアロクリーンシステム(大型空気清浄機)の採用、フリーアーム(口腔外バキューム)の診療台毎の設置し、さらに院内の消毒、除菌処置の充実、従業員の防護(フェイスシールドの着用)などを充実させており、盤石な医療体制を整えることが出来た事により、再開と致しました。ご不明な点などございましたらお問い合わせ頂ければ幸いです。
では、そもそも不要不急の治療とは何かという事ですが、まず不要な治療はありません。必要があるから治療を提案させて頂いております。
そして不急の治療とは何か。歯石付着や歯茎から出血といった炎症が全くない口腔ケアを維持できている方の検診、クリーニングです。しかしそれに該当する方はごく少数です。また被せ物自体の破損や中で虫歯になっておらず、色が悪いから新しいものにやり変えたいといった状況です。
それらを除けば、病態は時間に比例して悪化していきます。もちろん小さい虫歯などは1、2ヶ月で明らかに悲惨な状態になるとは考えにくいですが、根管治療を月単位であけてしまうと予後不良になり結果として抜歯となるケースも多々あります。
そして歯石が付着している、歯肉に炎症があるといった歯周病の状態にあって歯垢(プラーク)の除去が上手くいっていない口腔ケアが十分でない状態であると
口腔内が不潔→口腔細菌が口腔内、腸内細菌叢のバランスを崩す→免疫力が低下→感染症にかかりやすくなる
という状態に陥ります。
いかに清潔な口腔内できちんとした入れ歯やインプラント、被せ物などの修復物で栄養バランスの優れた食べ物をしっかりと噛み砕いで飲み込むことが出来る生活することが重要です。
口腔ケア、歯科治療は新型コロナウィルスに直接効果があるとは言えませんが、免疫力向上に寄与し、間接的に万病に対し、影響があると言えます。
副院長 斉藤 祐紀